勤務中の制服は貸与が基本?自分で用意する物とは
警備員の制服は警察官のような見た目ですが、都道府県公安委員会より許可を得ているものです。警備中とわかりやすくなっていることで、未然にトラブルや犯罪を防ぐことにもつながります。この制服は貸し出しとなりますが、警備員の仕事を始める際に自分で用意するものはあるのでしょうか。
自分で用意をするのは警備場所に適した靴
基本的に警備会社での勤務中に着用をする制服は貸与であり上はシャツにジャケット下はズボン、頭には帽子に手には手袋です。標章を胸部上腕部に付けることも義務となっています。警備員は侵入者や不審者に対して注意喚起を促すのも仕事のうちですから、そのためにも警笛を持つことがありますし、場合によっては身を守る際に役立つ護身用の警棒を持つこともあります。
また、連絡のやり取りのために使うトランシーバーなどを携帯するケースもあるでしょう。仕事中に使うものに関してはひととおり会社から貸し出されるため、基本的にわざわざ新たに高額なものを購入する必要はありません。帽子に関しては、配属をされる現場により、ヘルメットを着用することもあります。本人が用意するものとしては、自分の足のサイズに合った靴と靴下、制服の下に着用をする下着類などです。
身だしなみも仕事のうち
猛暑となる夏には強い日差しと容赦なく上がる気温の暑さの攻撃を受けますし、木枯らしも舞う冬の寒さは外での仕事にはこたえます。真夏や真冬ではない季節でも、雨の日にもなれば雨を避けるものも必要です。冬の寒さにも負けず夏の暑さにも打ち勝てるよう、警備会社から貸与される制服の多くは、夏用と冬用で作られていますので、着心地の面では安心してください。
プライベートの服装であれば寒さしのぎや暑さ対策で、自分の手持ちの服を加えたりしますが、警備員の仕事をする際に勝手に衣類をプラスするのはルール違反です。
たとえ雨が降ったとしても下に警備員の制服を着用していることがわかるように、透明のレインコートが貸し出されることがあります。暑い日であっても仕事中にはきちんとした服装も求められるので、うっかり腕まくりなどもしないようにし、ラフな気崩した格好はしないようにしましょう。
見た目の清潔感を大事にした身だしなみを心がけよう
警備の仕事は人からの信頼も大事にする必要がありますし、意外と人の対応をする場面もあることを忘れてはいけません。勤務する警備会からは専用の制服貸与がありますので、自分で用意するものに関してはさほど多くはありません。ただし、靴は自前で用意することが多くなっています。靴に関しては黒色の革靴なら問題ないでしょう。
紐のついた靴は紐がほどけて転ぶこともあるため避けた方が無難です。商業施設やオフィス、展示会などの警備であれば、紐ではない革靴があっています。一方、工事現場などの場合は革靴より安全靴の方が適しているので、その場所に合った靴を選ぶようにしましょう。
服装には常に清潔感を意識し、髪を派手に染めたりロングヘアにしたりはしないで、誠実さを見た目でも表現するようにします。また、安全という視点からも、多くの会社ではネックレスやピアス類のアクセサリーは禁止です。もしも禁止事項に含まれていないとしても、とくに人の多く集まる場所ではアクセサリー類はつけないようにしましょう。また、清潔感を維持するためにこまめに洗濯をすることも大切です。
業務中に着用をする服装は、自分の好みで決めてよいわけではなく、法律の警備業法に則った制服を着用するのが基本です。普段のおしゃれを楽しむシーンとは違い、警備の仕事をする時間になるので、周囲からの信頼を持たれる清潔感ある服装をします。一部クリーニング代を負担してくれるケースもありますが、多くの場合は本人管理になるため自己管理での洗濯もすることです。業務をしっかりと安全にこなすためにも、規定通りに制服を着用するようにします。